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ヤマミチ 田山祐智

オリジナル薪ストーブ製作への長旅 5


今度はチタンカラーというのを見つけたので買ってみた。


塗ってみた。



見た感じシルバーグレーって感じだけど、肉眼で見るとちょっとシャンパンゴールドっ気も入ってます。


前回の失敗を踏まえて鉄工所で修正してもらったので、今度はまともに燃えるはず。


修正箇所

・煙突への排気を迂回させる板を撤去

・前面上部の炎返しのプレートを延長


では、いざいざ。


おお、、、まともに燃えたのはともかくとして、驚いたことに最初から最後まで煙がほとんど目視されなかった。


煙突の背景に屋根を持ってきてるので煙が出ればすぐに目立つはずなんだけど、1時間ほどの燃焼時間を通して初期の頃にうっすらとちょっと見えたかな程度。


やっぱり前回書いたあの燃焼プレートの形状で間違いなかったんや。



そして燃やし終わった後の状態がこれ。

いや、中の灰ではなくガラスのところ。


このストーブ、燃焼用の空気はガラスの下から吹き上げるように供給される設計にしてあるんだけど、最後まで全面曇らなかった。


炎返しのプレートを前面上部に付けてあるので燃焼ガスはそこで折り返して炉内に戻っていくからね。


とにかく、これで給気経路を上まで持って行く必然性がなくなって良かった。

本当は次回の改造プランでは炉内上部に給気経路を持って行こうかと思っていたから。

設計が楽になったし、無駄なコストアップしなくて済んだ。



ところで、現バージョンでは給気の調整機構を持たせておりません。

この煙突の周りの空間から空気が取り込まれていって、ストーブ背面~底面を通って正面ガラスへと届きます。


なんとなく、「給気も排気も調整は煙突ダンパーで兼ねればイインデネーノ?」っていう思いです。


でも実際には違うのも分かってるんだよなぁ。排気をいじるよりも給気をいじった方が微調整は利くから。


まぁこの機体に関して言えばそんな空気の微調整を施さなくてもアバウトに良いスピードで燃えてくれるようになっているので…。


そんな適当な感じの運用でも立ち上がりは10分ちょっとで表面温度200℃近くいくし、薪の追加タイミングはやっぱり30分くらいが目安(鋳物ストーブとほぼ同じ位)だし、温度の低下も緩やか。(今回は計測してないけど。)


板厚3mmという薄さでも十分な温度維持性能はクリアできるんだよ。


材質面でも、鉄と違ってステンレスは耐熱鋼なので簡単に腐食して穴が空いたりはしない。


SUS304はニッケルが含有されているのでひずみが大きいけど、このストーブに使ってるのはSUS430なので線膨張係数はSS400(鋼板)と同等。


もちろん板厚が薄い分側面が若干はらんだりするけど、ストーブそのものの寿命とは無関係だから(自分は)気にしない。



ここでは特に大袈裟に誇張しないけど、平均点の高い性能は出せてると思うなー。



でも・・・いざこうして燃やしてみると細々した部分で改善点が見えてきちゃうので、まだ腑に落ちてこないっていう無限ループ。。。



ってことでまたバージョンアップの図面を作成中なのです...



どうやって給気口付けるかな…。

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