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田山祐智

【MOKI】モキ MD80II モデルハウスに追加設置

毎回の長期休暇の宿題として、今年の冬は薪ストーブの設置を行いました。

既に今現在、新築当初に設置した薪ストーブがあって暖房器具としてはこれ1台で十分まかなわれているのですが、モキの代理店としてストーブの実機を展示できるように新たに設置します。

もちろん、個人的にも鋳物ストーブとの違いを体感してみたいという好奇心も人一倍です。0(^o^)0

まずは、設置の進行順に写真を見ていきましょう。

既存の薪ストーブの後ろに設置するため、廊下が窮屈にならないようストーブを少し前にずらします。

全部で230kgもあるこのストーブですが、蓋と扉を外して少しでも軽量化。

今使っているこちらのストーブはトラビスインダストリーのライデン。

メーカーはアメリカですが、ボディの鋳物はベルギーで製作されておりとても精巧です。

背面に二次燃焼室があり、ダンパーで流路を切り替える仕組み。

ダッチウエストのエンライトに似た構造でしょうか…。

さて、わが家の煙突は2Fの廊下をかわすために一度90度に曲げてから吹き抜けを立ち上がっていきます。

今回、T字の先にさらにもう一つT字を延長させて繋げるレイアウトを取りました。

そこから30°エルボーで振ります。

ところでパワーマチック社の煙突部材、T字の物が変わってしまったんですね。

右側の元々の方は一体成型でとても造りの良いのが気に入っていたのですが、今は無いそうで、今回取り寄せた左側の方はリベット止めのとてもチープに造りになっていて泣けます。

これじゃ中国製とほとんど変わらんじゃないか…

30度の先にスライドのシングル煙突をジョイント。

さらに30度で振って真下に下ろします。

横から見るとこんなあんばいに。

そしてストーブへ。

イメージしていた通り、うまく背中合わせに設置できました。

フラッシュで眩しい。

窓は開けても途中で止まって自立していてくれます。

下の丸蓋が給気口。 空気調整はここだけ。すごく楽。

初回火付け時は、断熱と保温を兼ねて下に灰を敷きます。これは鋳物ストーブの時も一緒。

入れる灰が無い時はしょうがないのでゆっくりじっくり焚いて急激な温度上昇を避けるようにします。

このストーブは底が深めにできているので灰の厚さは5cmほど入れます。

鋳物ストーブの場合はおおむね3cmくらいの厚さがベストの場合が多いです。

さあ火付け。

……

ドラフトの発生と火の立ち上がりが早くて笑っちゃうくらい.

「なんだこれw」って思わず声に出ちゃいました。

こんなに煙突に曲げが多くて不利なレイアウトなのに、なんでこんなに早くから上昇気流が安定するんだろう?

ゴーゴーと火が強くなるので、結構早めのタイミングから大きめの薪が投入できます。

そしてこの表面温度。焚き始めてから30分くらい(?)でこの温度。すげぇ。 うちの赤外線温度計は安物なので400℃までしか測れませんが、だいたい巡航運転時で400℃前後で安定するような感じに見受けられます。

鋳物ストーブの巡航運転時よりも100℃くらい高めで、つまりそれだけ部屋はあったかいということです。

いまいち感覚が掴みづらいのがこの空気調整弁。

ネジなので段階が無く、どれくらいの絞りがちょうどいいのかは炎の見た目(と吸気音)で判断します。

この写真は真横から見たところですが、巡航運転時でやや5mmくらいの開け具合がいいような気がする…

  *

ちょっとでも熾きが残っていればそこに段ボールを入れるとまたすごい勢いで火が点き始めるので、再着火も難なく可能。

初めて使ってみた感想としては、かなり難易度的に易しい、初心者にも簡単な薪ストーブだと思いました。

そして、わが家の延床面積は116㎡(約35坪)あるのですが、このMD80IIで家全体を温めることは十分可能。というか容易。

MOKIにはさらに大きなモデルがあるのですが、むしろ30坪以下の建物にちょうどいい大きさのモデルが必要なくらいでしょうね。

今回は設置と初回運転のレビューでしたが、次回は薪ストーブの核論に入りたいと思います。

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