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[施工事例] 遮熱+断熱+無垢材で屋内の倉庫スペースを住居へとリノベーション
- ヤマミチ 田山祐智
- 2021年8月27日
- 読了時間: 3分
これまで材木等の物置き場に使用していた屋内の広い空間を、家族で過ごせるように住居へとリノベーションさせたいというのが今回の依頼。
今回は色々と意欲的な試みを採用していきましたので、それを紹介していきます。
・屋根
・断熱
・外壁
の順で紹介します。
【屋根】
今回、屋根にはもともと断熱材が入ってなく天井もなくて骨組みが表しだったため、その吹き抜け感を生かして勾配天井にしました。

これだと内側に断熱材が入る余地がありませんので、今回は外側で断熱を取ることにしました。
外側とは、単純な外断熱ではなく…

このような建築用遮熱シートです。
夏・冬問わず、屋根面からの熱の侵入をこの遮熱シートでカットします。
そのためには桟木で空間を作ることを忘れてはいけません。
なお、室内側からの熱もこの遮熱シートがあるおかげで外へは逃しません。

そして最終的な屋根板金はホワイト色を使い、徹底的に遮熱効果を高めました。
当然、黒い色より白いほうが熱を吸収しないことはみんな知っていることですね。
【断熱】
次に内部では、省エネ補助金を採用する関係で、高性能な断熱材を使用しました。

現場発泡のウレタン断熱材ですが、一般の住宅メーカーが採用しているクリーム色のものではなく、ピンク色なのがポイントです。
クリーム色の100倍発泡の断熱材より1.5倍ほど性能が高いのです。
断熱材の厚さの限度は柱の寸法で決まってしまうため、クリーム色のものではここまでの性能を出すことができません。
もちろんその分単価が高いのですが、リフォームだと補助金をアテにできるので、差し引きは±0と言えるでしょう。
【外壁】
ただの工業製品サイディングではつまらないが、メンテナンスにあまり手間のかかるのも考えもの。
もちろんコストは安く抑えたい。。。
ということで採用したのが、
杉板 + 高耐久塗料
の組み合わせ。
杉板は住宅によく使われる破風板なので、コストの低さは抜群。
もちろん木の外壁はそのままでは腐ってしまうので塗装が必要になりますが、その塗料に、ヤマミチが現在最も自信を持っておすすめしている高耐久塗料を採用しました。
性能の高い塗料は世の中にたくさんありますが、コストとの兼ね合いや、水性/油性による相手材との相性もありますので、選定には知識と経験が必要です。
そんな中で採用したのが、アメリカPPG社のオリンピック マキシマム。
そのソリッド(塗りつぶし)。

色はなんと114色もあるので、きっとお気に入りの色が見つかります。
今回お客さんが採用した色は『AMSTERDAM(アムステルダム)』という青い色。


絵の具のような原色の青ではなく、中間色的で良い色ですよね。
今回、塗装作業はお客さんの方でやりましたのでその分塗装費が浮いています。

そうして下塗りしていただいた杉板を、鎧張り方式で横に貼っていきます。
(ちなみに外壁下地に新しく貼った防水シートも遮熱タイプを採用しています)


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