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  • 田山祐智

深刻な職人不足と言われているが…

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短納期に低価格…「牛丼化」する仕事に苦しむ人々 | citrus(シトラス)

業界を問わず、最近見られる傾向として、仕事の短納期化、低価格化というものがあります。これを称して「牛丼化」などと表現する向きもあるようです。

CITRUS-NET.JP

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震災前の状況に比べたらだいぶ下請けと元請けのパワーバランスも多少改善されているようには思いますが、それでもわたしの目から見て未だに「発注時の値下げ要求は当たり前」精神の会社は多く残っていると思います。

嫌気が差すほど本当に発想が貧困で短絡。やめてほしい。マジで。

なぜなら、今現在の建設業における職人不足の状況を生み出した元凶の一端は間違いなく元請けにあるからです。

「この金額で請けるかどうかの選択権は下請けに与えている」? 暗黙の実質押し付けじゃねーか。

「今の若いやつらは職人になりたがらないから」? 他人事みたいに言うな。(怒) 過去に叩きまくって職人の賃金を圧迫したのは誰だ。

結局その頃(震災が起きる前)、職人さんたちも賃金が払えないので、生産能力の低い(若い)奴らから先に手放していった過去がある。

私自身が若い頃に職人をやっていたし、現場監督もやっていたので職人さんとの付き合いが長いというのもありますが、どうも『人』の仕事の報酬を値切るというのには抵抗がある。 その人の仕事に対する侮辱だと思うからです。

上手い・下手の差はあれど、その人なりの仕事がそこには成果としてある。 それに対してはまずは正当に支払うべき。

ただしそれが依頼側の求めるレベルよりあまりに低ければ次は無い。 ものづくりの世界はそういう競争原理で磨かれるべきだろうと思っています。 (対して『物』は誰から買っても全く同じものなので、そこには金額面での競争が一番にくるでしょう。)

うち(ヤマミチ)の場合は職人さんに対しては基本、”かかった分” をそのまま払うようにしています。 請求書も届いた順番に即時お支払い。 ただやっぱり相場というものはあるので、かけ離れた(ふっかけた)金額を出してくるような業者さんに2回目はありませんが。 とまぁ私一人が愚痴ったところで世の中が変わるわけではないので、この状況でも戦っていける会社にしなければなりません。

人口減少による住宅需要の低下よりも、それより早い段階で職人不足の時代が先に来るでしょう。 色んな人にしゃべっていますが、10年後、建築の職人さんは取り合うどころかそもそもほぼいなくなっているんじゃないでしょうか。

そんな中で新築工事が基幹のビジネスモデルを構築している地場の中小住宅会社はどうやって生き残るんでしょうね。

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