メンテナンスフリーな建材☆
おかげさまでリノベーション工事をたくさん受注いただき、9月~11月現在で4棟ほど手掛けておりますが、その中で一番大きな規模なのが48.8坪の平屋のリノベーション。
こちらで採用させていただいた建材をご紹介です。
-外壁材-
先日も紹介させていただいた『樹脂サイディング』。
北米では『Vinyl Siding』(←カタカナ読みするとビニールサイディング。。。)
この樹脂サイディングの特長をもう一度おさらいしますと、
紫外線劣化に強い → 塗装(塗り替え)がいらない
吸水性がない → 凍害が起きない
軽い → 地震に強い
コーキングがいらない → メンテナンスがない。コスト削減
これらの特徴は、現在新築住宅で主流となっている窯業系サイディングには成し得ないものです。
住宅業界はこの劣化する材料を当たり前のように使っていてそれを良しとしています。
知っててやっているのか、知らないでやっているのか。どちらにしても私には納得できませんね。
同じく劣化してメンテナンスが必要という条件であれば、私なら木を使います。
木の家には、それ以外では得られない絶対的な魅力があるからです。
-フローリング材-
『ラミネートフローリング』
堅い基材(HDF)の表面にプリント樹脂をラミネートし、酸化アルミニウムでコーティングしたものです。
釘を打たず、接着剤も使わず、ただ置いて敷き並べていくだけで施工できるフローリング材です。
知っている人(同業者)なら真っ先に頭に思い浮かんだでしょう。
「あぁ、イノヴァーフロアか」
違います。
イノヴァーもその一つですが、正直言ってデザインが変に垢抜けすぎていて住宅向けではありません。
あと、高い。
この写真を見ての通り、大工さんは工具を使って作業しておりません。
ラミネートフローリングの特長は以下の通り。
表面硬度が高い → 傷がつかない。キャスター付きの椅子でも無傷。土足でも歩ける。
表面から水が染みない → シミにならない。
熱に強い → 火の付いたタバコ(約700℃)を置いても、拭けばきれいになる。
紫外線に強い → 一般的なフローリングのように掃出し窓の付近だけ色褪せたりしない
釘や接着剤を使わない → 工期とコストの削減。いざというときに部分張り替えが可能。
当然、ワックス要らず
やはりこちらもメンテナンスのいらない長寿命なところがウリです。
国産フローリングのような、合板の上に薄~い無垢材を単板張りしたような安っぽい作りではなく、木目の模様も手触りも光沢加減も、上質な物です。
ヤマミチではイノヴァーよりも安くて見た目もよくて施工性もいいメーカーの物を採用していますので、お客さんも大工さんもみんなwin-winです。
ヨーロッパのリフォームシーンではかなり主流となっているラミネートフローリングですが、日本では輸入代理店がまだまだ少ないです。
そして最後に…
-玄関ドア-
『グラスファイバー製玄関ドア』
日本の大手サッシメーカー(YKK,LIXIL,三協立山)の作る玄関ドアはすべて「アルミ製」。
アルミの熱伝導率が金属の中でも飛びぬけて高いことは小学校の理科で習う。
つまり、外から受ける熱をもろに中へ伝えやすい素材を採用しているということ。
アホか。と言いたい。
デザイン性の面でも、アルミは素材的にどうしてもつるっとしているので、モダンデザイン以外は偽っぽさが目立つ。
例によって多くの工務店、住宅メーカーはコスト最優先でサッシメーカーの玄関ドアを採用していますね。
で、ヤマミチで標準採用しているのがグラスファイバー製。
グラスファイバーとはその名の通りガラス繊維のこと。
スキー板やテニスラケットに使われるくらい、軽くて丈夫な素材。
アメリカのとあるサッシメーカーではサッシ枠にこの素材を組み込んでいます。
このデザイン性と質感の高さ。
木目がしっかりとリアルに透けているのが分かりますでしょうか?
大工さんが見ても木製ドアと間違えるくらいです。
グラスファイバー玄関ドアの特長は以下の通り。
断熱性能が高い → ドア内部にはウレタン断熱材が充填してあり、結露とは無縁です。
水が染みない → 腐ることがありません
ガラス繊維素材 → 腐ることがありません
デザイン性が高い → 北米生まれの玄関ドアは洋風のデザインにばっちり合います
デザインにもよりますが、木製玄関ドアが30万円以上するのに対し、グラスファイバードアは20万円台に収まり、国産玄関ドアと比べて約5万円前後の差額です。
うちはローコスト住宅屋さんではないので、家1軒でその程度の差額であればグラスファイバードアを強く勧めます。
家の顔たる玄関ドアには、やはり良いものを使いたいですね。
国産メーカーはスマートキーとかなぜかハイテク路線へ走ってしまった…。
あとがき
現在、ヤマミチではログハウスの新築と中古住宅のリノベーション工事が業務の大半を占めています。
ログハウスを扱うヤマミチでは、当然のこと無垢材へのこだわりがありますが、無垢材を使えない(使いたくない)場合には、逆にメンテナンスがいらないくらい耐久性の高いものを採用しています。
また、デザイン性も追求していくと自然と海外製品の比率が多くなっていきました。
国内メーカーのカタログ程度の知識しか持たないその辺の工務店、住宅メーカーとはアンテナの張り方が違います。
加えて、研究開発業務に携わってきた経験による「見る目」が当社の強みでありプライドです。
新築でもリフォームでも、より良い提案をさせていただきますのでどうぞ
お任せください。