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  • 田山祐智

オリジナルの二次燃焼機構の特許を出願。

前回からだいぶ間が空いてしまいましたが、中にはストーブの内容について更新をお待ちいただいていた方もいたようで恐縮です。

自分としては

・ 考えていた検証が一通り済んだ

・ この次のステップへはストーブ本体の大掛かりな改造が必要

・ 年明けからは専ら鋳物ストーブしか焚いていない

ということで特にネタがなかったんです。

また、仮に書きたい内容があったとしてもそれを投稿できなかった理由があって、それがタイトル。

年明け早々に盛岡の特許事務所へ相談に行き、特許出願の手続きを進めていました。

自分で特許を出すのは初めてなんで知らなかったんですが、特許は早い者勝ちなので、仮に発明者本人であっても先に世の中に公表してそれを誰かにパクられて出願されると権利は出願者になるということで、出願するまでは公表しないで下さいと注意を受けました。(リンク:先願主義

で、めでたく出願届が提出されたのでもう大丈夫だよ、ということでしたので特許願の一部を公開してみます。

【表書き】

特許の出願は盛岡駅近くの丸岡特許事務所さんにお願いしました。

釜石の某有名薪ストーブ会社の案件も扱っていることを特許庁の検索ページであらかじめ知ることができたので、きっと話が早いと思ってお願いしました。

実際、すぐ理解してくれたので話が早くて助かりました。

【請求項目の一部】

特許独特の、とんでもなく回りくどい言い回し。

建築基準法をよく見る身からしてもちょっとうんざりしてきます。

【図解】

今回の特許申請用に簡略した図で描きました。

肝である二次燃焼室以外はとりあえずで作った適当なディテールです。

給気の予熱が不十分ですし、仮にこのままだとガラスが真っ黒に煤けますね。

形を見て分かる通り、今までのブログに載せてきたうちのMOKIで作ったオリジナルプレートとは形状が違いますし、さらに熱効率を高める他のパターン形状も同時に出願しています。

特許って、よく「せっかくだから出せばいいじゃん」と言われますが、企業は別として個人レベルで出している人はほとんど見かけません。

今回出してみて理由がよくわかりました。

  1. 弁理士を立てないとこの独特で複雑な出願文が書けない

  2. 特許庁からの差し戻しを受けた際の反論が難しい

  3. 結構大きい金がかかる(出願で30万前後、申請でさらに15万前後、しかも特許取得後は年間維持費もかかる)

特許を1件出すだけで50万近いお金を用意しなくてはならないということです。

企業でも件数によっては結構きついのに個人ではなおさらですね。

*  *  *  *  *

さて、せっかくお金をかけて出願したのですから次はこれを活かす手立てを考えなければなりませんね。

自分でどこか鉄工所に作ってもらって販売する手もありますが、まず軌道には乗らないでしょう。

なにせうちは住宅会社だし、製造ノウハウ持ってませんし、実績全くのゼロですから。

ということなので、どこかスポンサーを探そうと思います。

まずは県内にある薪ストーブメーカー1社に当たってみて、だめなら全国区に広げて考えたいと思います。

どこか国内で薪ストーブの製造&販売をしているメーカーさんに、この設計図を無料で買ってもらいたい。

その代わりに私が頂くのは特許使用料としてのロイヤリティーだけで考えています。

販売実績をベースに考慮する必要があるので、ある程度の規模があるところに限られそうですが…。

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