屋根下地防水ェ・・・
これまでにリフォーム工事をしてきた中で、雨漏り、ひいては屋根の下地が腐っている現場をいくつか見てきました。
屋根を剥がしてみると、中に入り込んだ水分が溜まったまま蒸れてしまうことが原因ということもありました。
外部からの雨が浸入してきてしまう経路があればいずれこうなるのですが、そもそも一度でも水分が浸入してしまうとどこにも抜ける場所が無くて留まり続けてしまうのもひとつ問題では。。。
この現場以来疑問に思うようになったのが、屋根の防水が透湿性ゼロのアスファルトルーフィング(ゴムアス含む)ってどうなんだ?ということでした。
蒸れないように、通気性のある外壁に使ってるような透湿防水シート(タイベック)を屋根にも使ったら(゚з゚)イインデネーノ?
探したら普通にありますね。屋根専用の透湿防水シート。
アスファルトルーフィングの何倍も値段しますが、1棟で使う数量はさほどでもないので気にしないレベルです。
でも年間棟数の多いメーカーだと全体のコストに響くのでこうしたコストアップの案件は躊躇するんでしょうね。
逆にうちみたいな小規模な会社ではどんどん新しい素材・技術を採用していけます。
ということで、ヤマミチではそれ以来、屋根工事をする際には防水ルーフィングには屋根専用の透湿防水シートを採用しています。
リフォームからのフィードバックが無ければ重要性に気付くこともなかったと思いますので、やはり新築だけでは住宅会社として片手落ちかなと思ってます。
今回の件は屋根の防水下地の材料でしたが、これまでにも同じようにリフォームの物件での傷みを調査してみて既存の建材を見直しています。
屋根材だったり外壁だったりフローリングだったり玄関ドアだったり。
「家を長く持たせる」という解釈が単に「建って存在している」程度のレベルだったら別になんでもいいんです。
でも住むのは人ですから、家に掛ける修理のお金が大掛かりだと手がかけられずにどんどん劣化していくでしょうね。。。
劣化した汚い家に、次の世代の誰が好んで住みたいと思うでしょうか。